今日の市場は表面的には静かな雰囲気だったように思います。
日経平均は少しだけ上昇、筆者の主戦場であるマザーズや小型株もそれほど動きがなく、退屈といえば退屈な一日ではありました。
でも昨日は知る人ぞ知る、金融の世界では大きな出来事がありましたね!それを知ったあとに改めて市場を見てみると、驚くほど静かで逆に驚きました。
こちらは[8604 野村HD]の日足チャートですが、29日、30日で大きな下落を記録しました。今日30日は下落のあとに買い戻しのような動きがあり終値ベースで599円となりましたが、ずーっと調子よく上がってきて年初来高値の721円をつけた直後に一時最大で約20%ほどの下落があったことになります。
時価総額2兆円を超える企業がたった2日間で約20%の下落というのは、なかなか無いことだそうで、ホルダーの皆様の無事を祈るばかりです・・・。
これが起こった原因というのが、どうやらアメリカにありました。
こちらのブルームバーグの記事によれば、ウォール街のビル・ファンという人が個人会社であるアルケゴス・キャピタル・マネジメントを立ち上げひっそりと資産の積み上げをしていたのですが、そのやり方が非常にリスクが高く大きな失敗をしたそうですね。
この人が実際になにをしたかと言えば、レバレッジをかけすぎた状態で何らかの取引に失敗し、マージンコール(追証)をくらったので保有している株資産をまとめて投げ売り(ブロック取引)しまくったようです。
その額は4兆円以上!個人の資産が瞬時に消えた事件としては過去最高かもしれないとのこと。
そして今回暴落した[8604 野村HD]はというと、アメリカにある同社の連結子会社がファン氏と取引をしていたらしく、同氏のマージンコールの影響で約2200億円の損害を受ける試算が出たため、それが嫌気され日本市場で売り注文が出たようです。
同様に同氏と取引をしていたクレディ・スイスやモルガン・スタンレーなどの投資銀行も相当の損害を受けたとのこと。一方で同じく取引をしていたゴールドマン・サックスは素早く対応し被害は限定的だそうです。さすがですね!
ちなみに、上記投資銀行はやたらと空売りを仕掛けてくるので株界隈では憎まれ役なんですよね。筆者も内心ザマーミロと思ったのですが、よくよく考えてみればこの損失を取り返すためにさらに空売りを仕掛けてくるかもしれないし、またこれが引き金になってリーマンショックのような破綻の連鎖が起こる可能性だってあるわけです。
明日以降、様子を見ながら手仕舞いをしていったほうが良さそう?
株上手い人教えて下さい!
さて、本日の結果です。
本日の含み損益
- SBI証券 現物口座 +617,000円
- SBI証券 信用口座 -107,411円
- auカブコム証券 現物口座 -246,000円
- auカブコム証券 NISA口座 -121,600円
- SMBC日興証券 外国株式口座 -144,001円
- トータル -2,012円
含み損益が再度マイナスに沈みました・・・。まあ期末のさらに月末っていうこともあり、投資機関のポジション調整とか権利取り後の売却とか色々あるんでしょう。
それよりも冒頭で述べたアルケゴス発の金融混乱が心配です。今日時点ではそれほど影響は無かったように見えますが、リーマンショックの時も最初はみんな楽観視していたらしいですから注意しておきたいと思います。
本日の新規エントリー
- [3690 イルグルム] 1310円で買いエントリー
- [3985 テモナ] 820.5円で買いエントリー
不調だったグロース株に資金が戻ることを期待して、決算は良かったのに下がり続けている上記2社の株を購入。中期保有予定です。
本日の決済損益
- 本日の決済無し
2021年通算損益
- 1月 -708,290円
- 2月 +649,404円
- 3月 +483,647円(本日分含まず)
- トータル +424,761円
様子を見て買い戻そうと思っていた[4477 BASE]ですが、今日から株式を5分割して早速下がってきていますね。26日の急騰でさっさと利益確定しておいて良かったです。あとはどこまで下がるかですが・・・去年の12月8日の安値1490円で折り返せればエントリー、下抜けしたらしばらく様子見かな?別に[4477 BASE]にこだわることもないんですけどね。
セカンドIPOも興味があるんですが、過去チャートも無く分足を見て取引をするデイトレスタイルはまだ自信がありません。最近上場した銘柄達もあまり調子良くなさそうですし、もしかしたらこのあたりが全体株価の天井なんですかねぇ。
引き続き勉強です!
志乃谷